Jimsy&Markl

僧帽弁閉鎖不全症になってしまったJimsy(ジムシー)の闘病記録と、Markl(マルクル)との日常

愛犬が僧帽弁閉鎖不全症に。 退院! ・・・ところが

いよいよ退院

前日の午前中に酸素室から出ることができ、今朝の状態も良いので予定通り退院できることになりました。

退院後はそのままかかりつけ病院へ連れて行くことになっているので、11時ごろ千葉の病院に着くようにし退院手続きを済ませ、12時ごろ出ればそこから2時間半くらいなのでちょうどかかりつけ病院の午後診察開始時間の15時には到着できるというイメージでした。

 

念の為に用意した酸素室をセットした車で、9時前に千葉へ向けて出発。

酸素濃縮器のスイッチを入れると、少しづつ酸素濃度が上がりだいたい30分くらいで濃度30%くらいになりました。

ただ車からの電源では弱いため最高濃度は30%〜35%くらいまででした。

 

セットしていたケージのサイズはW60×D90×H60。

チワワ1匹にはやや大きめなサイズだったので、ケージのサイズによってもう少し上がるかもしれません。

 

またケージのチャックを開けるとすぐに濃度がぐんぐん下がってしまうので、大きく開けておくことができません。

 

しかし真夏の日中!

日差しも強く、ケージを閉めたままだと温度が上がりすぎてしまうので、車のエアコンはガンガンにし冷やしておく必要がありました。

走行中に何度かケージ内に手を入れてみましたが、車内温度よりは高めに感じました。

その為しばらくケージを開けて冷やしておき、病院の近くになったら閉めて酸素濃度を上げることにしました。

(ケージ内に温度計をつけておけば良かったです。。もし真夏や真冬に使用する方は温度計があると安心です。)

 

意外と道は空いていて早めに到着。

 

退院手続き

コロナの予防対策のため診察室には1人しか入れなかったので夫が説明を聞くとこになりました 。

 

待合いスペースでドキドキしながら待っていると、ドアが開きジムシーが!!

少し痩せていましたがいつものキラキラした目で、表情も元気そう!!

ジムシーも会えて嬉しそうな様子!

でもあまり興奮させると行けないのですぐに車内の酸素室へ入れました。

「ごめんねジムシー

寂しかったね、苦しかったね 、よく頑張ったね、会いたかったよ」

いろんな言葉をかけて撫でていると落ち着いて、水もたくさん飲みました。

 

今回の入院8月14日〜8月20日までで、費用は ¥143,094-でした。

内訳は

 

診療項目 単価 数量 金額
初診 ¥1,500 1 ¥1,500
酸素吸入 ¥3,000 1 ¥3,000
入院(10kg未満) ¥3,000 7 ¥21,000
集中治療室(ICU)管理 ¥38,956 1 ¥38,956
レントゲン検査(1部位2照射) ¥5,000 1 ¥5,000
静脈カテーテル留置 ¥3,000 1 ¥3,000
静脈点滴 ¥2,500 2 ¥5,000
点滴添加剤D ¥3,000 2 ¥6,000
注射A ¥1,500 20 ¥30,000
注射D ¥9,000 1 ¥9,000
エナカルド1mg(院内投薬) ¥120 7 ¥840
内服薬A(院内投薬) ¥70 29 ¥2,030
エナカルド1mg ¥120 7 ¥840
内服薬A ¥70 14 ¥980
内服薬A ¥70 14 ¥980
内服薬A ¥70 14 ¥980
内服薬A ¥70 14 ¥980

 

処方薬

・フロセミド 20mg 1/2T bid 7日

・ネオフィリン 100mg 1/4T bid 7日

・ベトメディン 1.25mg 1/2T bid 7日

・硝酸イソソルビド徐放錠 「ツルハラ」20mg 1/4T bid 7日

・エナカルド 1mg 1T sid 7日

 

千葉から神奈川へ

 ケージに直射日光が当たらないように日除けをつけクーラーは強めに設定し、神奈川のかかりつけ病院へ向けて出発。

 かかりつけ病院に連絡し、予定通り15時には来院できると伝えました。

 

利尿剤の影響なのか水をたくさん飲んでいましたが、すっかり落ち着いて横になり、ケージ越しに撫でる私の手に体をくっつけて甘えていました。

 

道中、退院の際にどんな説明があったのか夫に聞くと、

「検査をしていない」

「入院初日にはレントゲンを撮り、肺水腫の状態を確認したがその後はレントゲンや血液検査をしていない。興奮させると危なかったから。」 

 と言われたそうです。

 

え。。。!?

検査しないで、移動しても問題ないと言えるの?!?

 

不安が過りましたが、移動時間が長いことは伝えてあったのでそれでも医者が大丈夫だというならそれを信じるしかない。

 

 

車体が揺れると落ち着かないので、あまり急がず安全運転で走行。

幸い帰り道も混雑はなくスムーズに進みました。

 

 

ところが!! 

 

 

 

 


 


 

愛犬が僧帽弁閉鎖不全症に。 肺水腫で入院5日目〜6日目

回復へ

 

2020年8月18日朝〜8月19日までのカルテです。

 

2020/8/18 18:00

呼吸安定 24/min

ICU O2 25%まで減圧

 

20:00

フロセミド 9mg

ジプロフィリン 30mg

ベトメディン 1.25mg 1/2T P.O

トロールR 20mg 1/4T P.O

 

23:00

呼吸安定 24/min

 

2020/8/19 8:00

経口薬へ切り替えつつICUからの離脱を試みる

フロセミド 20mg 1/2T P.O

ネオフィリン 100mg 1/4T P.O

ベトメディン 1.25mg 1/2T P.O

トロールR 20mg 1/4T P.O

エナカルド 1mg P.O

 

8月19日の朝、様態確認の電話をしたところ

「呼吸も安定している、酸素室からも出れるので明日退院できそう」

とのこと!!

 

やったー!やっと退院できる!!

 

お迎えの時間は何時でも良いということだったので、午前中には着くように出ると伝え、すぐかかりつけ医にも連絡。

 

千葉の病院を退院した後、その足でかかりつけ病院へ行くことになりました。

 

そわそわしながら酸素室のセッティング。

動作確認もOK。

片道2時間半。

やっと会える喜びと、長い移動時間への不安が入り混じって落ち着かない気持ちでした。

 

 

8月19日の続き〜8月20日朝までのカルテです。

2020/8/19 10:00

ICU はずす

ICU OUT (4日間と14時間)

 

19:00

留置はずす

 

20:00

フロセミド 20mg 1/2T P.O

ネオフィリン 100mg 1/4T P.O

トロールR 20mg 1/4T P.O

ベトメディン 1.25mg 1/2T P.O

 

2020/8/20 8:00

フロセミド 20mg 1/2T P.O

ネオフィリン 100mg 1/4T P.O

ベトメディン 1.25mg 1/2T P.O

トロールR 20mg 1/4T P.O

エナカルド 1mg 1T P.O

 

 

 

 


 


 

愛犬が僧帽弁閉鎖不全症に。 肺水腫で入院4日目〜5日目

改善に向かう

 

2020年8月17日〜8月18日朝までのカルテです。

 

2020/8/17  20:00

ICU O2 30%まで減圧

フロセミド 9mg

ジプロフィリン 30mg

ベトメディン 1.25mg 1/2T P.O

トロールR 20mg 1/4T P.O

 

2020/8/18 0:00

よく眠る

呼吸安定

 

8:00

Appe(✕)  a/dのみ食す

恐らく偏食傾向の強い犬

検温をひどく嫌う→しない 不要な興奮をさける

フロセミド 9mg

ジプロフィリン 30mg

ベトメディン 1.25 1/2T P.O

エナカルド 1mg P.O

トロールR 20mg 1/4T P.O

 

8月18日の朝、今回は夫が様態確認の電話をしました。

「また酸素室の濃度を下げた。夜も眠れていてad缶は食べている。」

とのことでした。

 

そして転院に関して、

医師:「うちからJASMINEに電話をしたけど、空いているのが今から10日後しかないそうだから一応予約入れてる。ただそこまでの10日間はこのままうちで入院継続するか、、まあまあ状態も良くなってきているから、回復したら一度退院してかかりつけ医を通してということなら予約取り消すけど。」

 

(夫も私も早くこの病院から連れて帰りたかったので、ここからまた10日間この病院に入院させておくというのは避けたかったです。)

 

夫:「では、予約して頂いたのに申し訳無いのですがジムシーのそばに居たいので、一度退院してかかりつけ医に診てもらってからにしたいと思います。

退院当日は、自宅からそちらまで道路状況によっては最大3時間かかる可能性もあるので、車に酸素室を用意する予定です。

状態も良くなっているようなので、もし数日で退院できそうということでしたら、こちらの都合としては20日の木曜か土日でしたら迎えに行くことができます。

ですが長時間の移動はやはり心配なので、それが”可能”であると判断できる時に退院ということでお願いします。」

 

医師:「だいぶ落ち着いて来ているから、酸素室とかもあるならね。20日でも行けそうなきもするけどね。まあ状態次第だけど。

じゃあ退院できるかどうかはその前日に決めましょう。」

 

ということは、明日19日も状態が良ければ20日退院?!

なんだか20日に退院できそうな気も・・・!

 

なんだか急に退院の日が近づいてきてだいぶ浮足立つ感じでしたが、

改善してきたとはいえまだ酸素室にいる状態なので、まずはジムシーの状態を第一に焦らずちゃんと退院できる日を待とう夫婦で話しました。

 

邪推かもしれませんがなんとなく、この医師からは、私達が毎日電話してくるのが面倒なので早く退院させて厄介払いしたいのかなという雰囲気も感じていました。

 

 何はともあれ回復に向かっているので一安心。

 

かかりつけ医にもその旨伝え、退院の日が決まったらすぐに連絡することになりました。

 

酸素室のレンタル

退院に向けて酸素室の準備をはじめました。

 

酸素室とは、酸素濃縮器という機械本体に細いチューブをつなぎ、そのチューブの先をある程度密閉したケージに差し込みます。そうすると酸素濃縮器で生成された濃縮酸素がチューブを通りケージへ送り込まれます。

 

なぜ”ある程度密閉”なのか

それは完全に密封した状態だと、万が一機械が停止してしまった場合に酸欠になってしまったり、呼吸で吐き出す二酸化炭素が蓄積していまうからです。

 

 酸素室レンタルの会社では一般的に酸素室用ケージもセットでレンタルできますが、先々家でも使うかもしれないと思い、酸素室用ケージは購入し19日には着くようにしました。

 

 

酸素濃縮器本体は、以前問い合わせをしていたレンタルを行っている会社に連絡したところ

「返却されてくるものがあるが、機材の動作確認などに1日かかってしまうので、渡せるのが20日になってしまう。」

とのことでした。

まだ確定ではありませんでしたが、20日に退院できる可能性もあったため、できれば19日には受け取りたかったで、その旨お話すると

「この機械自体を作ってる会社があるから、そこだとすぐに借りられるかも」

と教えて下さいました。

 

製造会社へ連絡したところ貸してもらえることになり、場所も自宅から近かったので配送ではなく直接伺うことにしました。

急なお願いだったにも関わらず快く貸してくださり、酸素室用ケージについても

「専用の酸素室用ケージでなくても手持ちのケージにカバーを付けたり、ビニール袋で覆ったりするだけでも大丈夫だよ。」

と教えて下さいました。

 (もう、買ってしまった...;)

 

これで酸素室は準備万端!

あとは退院を待つばかり。

 

  

 

 


 


 

愛犬が僧帽弁閉鎖不全症に。 肺水腫で入院3日目〜4日目

転院の意向を伝える

2020年8月16日朝〜8月17日朝までのカルテです。

10:30

眠る

呼吸数 48/min

 

16:00

Appe(I)  a/dカン 少量

 

19:00

トロールR 20mg 1/4T P.O

ベトメディン 1.25mg 1/2T P.O

 

20:00

呼吸数 48/min

フロセミド 12mg

ジプロフィリン 30mg

ソルアセトD2

VC,B1,B2,B6,B12 /3000

K+24mEq/L

 

2020/8/17  0:30

呼吸数28/min

よく眠る

 

8:00

呼吸改善

ICU内PO2減圧行っていく

フロセミド減量試みる

ICU O2 35%まで減圧

フロセミド 12mg

ジプロフィリン 30mg

トロールR 20mg 1/4T P.O

ベトメディン1.25mg 1/2T P.O

エナカルド 1mg P.O

 8月17日朝、様態確認の電話をすると

「かなり呼吸が改善してきている、昨日の夕方にad缶を少しだけ食べた。今朝から少しづつ酸素室の濃度を下げていく」

とのことでした。

(ad缶とは、パテのような形状で缶詰に入ったフード。高タンパク高カロリーの療養食です。)

まずは落ち着いて来たこと、ご飯が食べられたことにとてもとても安堵しました。

そして転院について話しました。

 

私:「もし移動が可能であると判断できる状態になったら、できれば近くの病院に転院させたいと思っています。」

医師:「あーいいんじゃないですか。カルテも出すし紹介状でもなんでも書きますよ」

 

 と、面倒だから早く厄介払いしたいというのがヒシヒシ伝わって来る感じでした。

でもこの医師の機嫌を損ねるとジムシーをおざなりにしかねない雰囲気を感じたので、やり取りは淡々と要点だけ伝えました。

・JASMINEに連絡して状況は伝えてあること、二次診療なので診断書が必要。

・病院同士でやり取りしてもらう必要がある

・JASMINEは予約がいっぱいなので診てもらえる日が限られている。

・退院してからJASMINEに診てもらえるまで数日あく場合は、一度退院して、かかりつけ医に診てもらってそこからJASMINEへ紹介してもらうのがいいのか。

 

転院の流れについて、ジムシーの回復を待ちつつすり合わせすることになりました。

 

 

かかりつけ医に連絡

月曜日になったのでかかりつけ医に状況を伝えました。

そしてこれからのイメージ

①千葉の病院を退院→その足でJASMINEへ

もしくは

②千葉の病院を退院→かかりつけ病院へ→その後診てもらえる日にJASMINEへ

になるのか

 私がJASMINEに電話した時点で空きが少なかったので、ジムシーの状態に余裕があれば②になる可能性が高いのではないかと話しました。

先生は、ジムシーの状況に合わせて対応すると言ってくれました。

 

 

ジムシーマルクルを小さい時から診てくれているやさしい美人先生。

ジムマルの性格もよくわかっているのでとても心配してくれ、私が千葉の医師から言われた言葉を伝えると、すごくびっくりして

「私がいい病院を調べてあげてたら良かったね、、ごめんね」

とまで言ってくれました。 

「とんでもない!千葉から連絡した時に、早く病院へ行くよう促してくれたからジムシーは一命を取り留められた。もしあの時先生が「すぐに」と言ってくれなければ手遅れだったかもしれない。」

と感謝を伝えました。

普段はとても穏やかな先生でなので、あまり強いことは言いませんが、私が千葉から連絡した時には強めに「すぐ行った方がいい!」と言ってくれたので早く行動することができました。

 

本当に、本当に感謝しています。

 

 

ジムシーの状態が少し改善してきたことと、転院の流れのイメージが掴めたとこで少し安心感が生まれました。

 

 

 


 

愛犬が僧帽弁閉鎖不全症に。 肺水腫で入院2日目〜3日目の続き

転院を検討

医師からの衝撃的な発言で、私はこの医師に対して強い不信感を覚え、

「本当にジムシーのことをちゃんと診てくれているんだろうか」

「簡単に”死ぬよ”と言ってしまえる感覚。まるで物を扱っているかのよう」

「本当に”助ける為”の処置をしてくれているんだろうか」

という思いが膨らんでいました。

もちろん”医師”として必要なことはしているはずだとは思いますが、あくまでも”仕事”として業務をこなすようにしているように感じました。

 

もしジムシーが移動できる状態になったらすぐに近くの病院に転院させたいと思い、転院方法などを調べました。

 

移動中のリスクを減らすために酸素室

この時はまだ酸素室から出られない状態だったので、移動中も酸素室で運べるといいのではないかと思い酸素室について調べました。

酸素濃縮器というものがいくつかありましたが、自宅で使うためのものは車内電源では足りないので、車内で使えるものを探したところシガーソケットに挿して使うインバーターにつないで使える酸素濃縮器がありました。

レンタルをしている会社が見つかったので、夫がその会社に電話し性能やレンタル可能時期を確認したところ、用意できそうとのことでした。

(もし蓄電器をもっていれば、自宅用などでも使えるかもしれません。我が家は持っていないので車内電源からになりました。)

 

転院先

本来であれば、近くのかかりつけ病院に入院させたかったのですが、この日は日曜日で病院がお休みなので転院可能か確認ができませんでした。

かかりつけ病院は小さな病院で、日頃手術もしているようですが酸素室などもあるのかが分からなかった為、受け入れが難しい場合も考え他の病院も探しました。

 

 ジムシーが入院してから、ネットで色々な記事を読み漁っていましたが多くの記事に

JASMINEどうぶつ総合医療センター

https://jasmine-vet.co.jp/

の名前が出てきていました。

こちらは循環器の専門で特に僧帽弁閉鎖不全症に関しては難しいとされる手術を多く行っている権威のようでした。

JASMINEのウェブページの中で、院長の著書

”愛犬が「僧帽弁閉鎖不全症」と診断されたら読む本”

 https://jasmine-vet.co.jp/book/

 が無料で公開されているので熟読し、

「ここだったら専門だしジムシーを直してくれるかもしれない!」という希望の光が見えました。

日曜日でしたが診療はされているようだったので、わらにもすがる思いでJASMINEに電話してみました。

すぐに電話は繋がり、ジムシーの状態や、移動が可能になれば診てもらいたいと伝えました。

できるだけ冷静にきちんと伝えようと思っていたのですが、受付の方の対応があまりに優しかったので、ずっと我慢していた不安な思いや千葉の医師からのひどい言葉で傷ついた思いが溢れ出し、話しながらボロボロ泣いてしまいました。

応対してくださった方は、話しながら「お辛かったですね...」「心配ですね」と気遣ってくださり、こちらに寄り添うような心のこもった対応で、それだけでも救われる思いがしました。

 

そして私の拙い説明から状況を理解してくださり、

・JASMINEは二次医療なので、医師の紹介状が必要。

ジムシーの場合は入院している病院がいつものかかりつけ医ではないので、入院元の病院からの紹介状でも、一度かかりつけ医に診せてからかかりつけ病院からの紹介状でも大丈夫とのこと。

・医師間でやり取りし日程を決める。

患者さん個人からの診察予約はできない。

ジムシーが移動できる状態になっても、”移動”させること自体がかなり負担になり万が一の自体も起きるかもしれない。

酸素室が手配できそうと伝えると、その時の状態によるがある方が安心 かもと。

・患者さんが多いので診察可能日が少ない。

早くても8月末あたりと。

教えて下さいました。

さらに、私とジムシーの名前、入院先の病院名、かかりつけの病院名を聞かれ

「もしジムシーちゃんに関する連絡があれば誰でもすぐに対応できるようにしておきます!」

と言ってくださいました。

 

 

転院への道筋が見えました。

 

 

 


 


 

愛犬が僧帽弁閉鎖不全症に。 肺水腫で入院2日目〜3日目

 

 入院2日目、3日目も酸素室から出られず

前回に引き続き

2020年8月15日朝〜8月16日朝までのカルテです。

 

2020/8/15 9:00

少し眠る

呼吸数150回/min

エナカルド1mg P.O

トロールR20mg 1/4T P.O

ベトメディン1.25mg 1/2T P.O

 

日中

発咳なし

喀血なし

O1 40% ICU

 

19:00

内服時興奮

食欲なし(飼い主よりTEL。なぜか食欲に固執...)※

トロールR20mg 1/4T P.O

ベトメディン 1.25mg 1/2T P.O

 

20:00

呼吸数150/min

フロセミド12mg 

ジプロフィリン30mg

 

2020/8/16  7:30

呼吸数100/min

フロセミド効果的なようだ

(4mg/kg bid)

 

8:00

フロセミド12mg

ジプロフィリン30mg

 

9:00

エナカルド1mg P.O

トロールR 20mg 1/4T P.O

ベトメディン 1.25mg 1/2T P.O

 

 8月16日の朝9時頃に様態確認のため夫が病院に電話をしました。

「昨晩は喀血しなかったが、酸素室から出せる状態ではなく酸素濃度も高めにしていないといけない状態。

食事は与えても食べない。食べないと体力が落ちる一方だからね〜どうなるか分からない。

治療としては利尿剤で溜まった水を出したり点滴したりしている」

とのことでした。

 

それを聞いた私は

「食事していないってことは、入院した日の朝に食べたきりになる!

体力が落ちて危ないなら、なにか流動食と栄養剤とかを与えるとかはしないの??」

と聞きましたが、そこまで細かく聞いていないということだったので心配になった私はまたすぐに病院に電話しました。

 

 

医師から衝撃の言葉

私:「度々のお電話で大変申し訳無いが、ジムシーがご飯を食べていないと聞きました。入院した日の朝以降食べてない状態になります。

食べないと体力が落ち危ないということのようですが、なにか流動食などを与えることはしていただけないのでしょうか?」

 

医師:「はあ〜さっきもご主人に言いましたが、本人がたべないからねぇ、口に物を入れられるのをものすごく嫌がるみたいなんだよ。うちの看護婦も薬あげるだけでもすごい苦労してるみたいよ。興奮させると危ないからね。」

 

私:「(え...”みたいよ”ってこの人自分で診てないの?)

じゃあ、ジムシーが自分で食べなければそのままほっておくしかないということですか?

食べなかったから死にましたとなるんですか?」

 

医師:「そうだね。死ぬよ。 そうなりますよ。(きっぱり)

でもまぁ犬はそんな簡単に餓死しないけどね。

こちらもね、何度も電話されると他の患者さんもいるし。ちゃんとご夫婦で話しておいてくださいよ。」

 

こう言われ、衝撃的で頭が真っ白になりました。

 

遠い知らない病院に預けているだけでも不安を感じていましたが、それでもその病院を、医師を信じるしかないので、祈る思いで状態を聞いているのに。

あっさりと「死ぬよ」と。

そんな言葉、、医師として、人として、簡単に口にするものでしょうか、、

 

電話をすることは事前に了解を取っており、できるだけ迷惑にならないように通話時間も状態を聞くだけの短時間で済ませていましたが、一回私が追加で電話しただけで、ものすごく迷惑で煩わしいという対応でした。

 

カルテにも(※印の箇所) 

”食欲なし(飼い主よりTEL。なぜか食欲に固執...)”

と書かれています。

食事が取れているか確認するのが”固執”なのでしょうか。

 

 

 

衝撃と絶望感と、この医師に対してすごく不信感を覚えました。

 

そしてこの医師にジムシーを預けていることが怖くなり、転院を検討し始めました。

 

 

 

愛犬が僧帽弁閉鎖不全症に。 肺水腫で緊急入院

酸素室に

前回の記事でお話したように、出先で緊急入院することになったジムシー

 

nisuke-h.hatenablog.com

 

すぐさま酸素室に入れられ治療してもらうことになりましたが、

「状態は悪く、いつ退院できるかは全く未定」

「死んでしまう可能性もある」

と言われました。

 

不安で心配な気持ちと、”もしかしたら明日には元気になってるかも”というなんの根拠もない浅はかな期待とがグルグル頭の中をぐるぐる回る夜を過ごし、

翌日、状態確認の為病院に電話をしました。

 

状態は最悪でした。

 

一時的に落ち着いたときもあったようですが、3度も喀血。

 

カルテがあるので内容を書きます。

(手書きカルテの文字起こしなので誤字があるかもしれません。そのまま書き写します。)

 

2020/8/14 18:00 入院

肺野湿性音 チアノーゼ PFA(+)

左胸壁スリル 触知 HR 80~90mm

起立不能 パンティング

酸素吸入下 X-Ray(左右後葉不透過性)

心肥大 気管挙上

X-Ray 聴診以上の検査不可

(斃死の可能性が高い)

 

Levine6/6  ISACHC  Class3b

MRを診断する

 

酸素吸入(O2 Tent 3000)

X-Ray(胸部2照射)

 

18:15

フロセミド6mg

ジプロフィリン30mg

 

19:00 留置

ソルアセトD  1

VC,B1,B2,B6,B12,K+ 14mEq/L (3000)

ピモベンダン4.5mg(9000)

フロセミド3mg

 

19:50 ICUへ移動

呼吸数やや安定

未だ浅速 たまに伏臥

O2 40%

Temp 25℃

Hum 50%

補液8ml/hr

 

21:30 呼吸数再び上昇

鼻出血 おそらく喀血

横臥

補液6ml/hr

 

23:00

伏臥 起立するもパンティング続く

BCS7/9 過肥も後負過の原因と考える

 

2020/8/15 0:00

 排尿

エナカルド1mg P.O

トロールR20mg 1/4T P.O

 

1:00 喀血

当然食欲なし

フロセミド3mg UA

 

8:00

排便、排尿

起立する 呼吸やや速

未明に喀血跡 10ml程か

フロセミド6mg UA

ジプロフィリン30mg

 

 

 

 

食事も取れておらず、酸素室からも出られない状態なので、とても退院できる状態でもなく引き続き入院となりました。

はじめに言われていたように、この状態が数日で回復するのか1週間以上かかるのかは未定とのことでした。

 

千葉には1泊2日の予定で来ていた為、入院した翌日には帰る予定でした。

どうすべきか悩み、悩み、、

 

仕事や、2歳の息子、急にひとりになって不安なマルクルのことを考え

私達は自宅へ帰ることにしました。

ただ全く知らない土地で、苦しい思いをしているジムシーを置いていくというのはとても胸が痛く苦しい選択でした。

なので病院に

「ご迷惑だとは思いますが、離れるのが心配なので入院期間中、毎朝電話をして様態を聞いてもよろしいでしょうか?」

とお願いし了承をいただきました。

 

そして苦渋の決断で帰りました。